AGA治療は保険適用される?治療費を安く抑えるには?
2023.07.04

AGA治療は保険適用される?治療費を安く抑えるには?

  • AGA治療に保険が適用できるの?
  • 治療費はどれくらいかかるの?
  • AGA治療費は医療費控除の対象になるの?

AGA治療の費用に関して疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。通常、AGA治療は保険が適用されず、医療費控除の対象にもなりません。医療機関や薬局での支払いは全額自己負担であるため、高額な治療費が原因で受診をためらうこともあるでしょう。

AGA治療は命に危険が及ぶ病気ではなく、治療をしなくても健康に大きな支障をきたさないと判断され、保険が適用されていません。

AGA治療費はジェネリック医薬品を選択するなどの方法を利用すると、安く抑えることが可能です。本記事ではAGA治療にかかる費用や保険適用について解説しますので、ご参考ください。

目次

  1. AGA治療は保険が適用される?
  2. AGAの治療費は?
  3. 治療費を安く抑える方法を紹介!
  4. ジェネリックの治療薬は効果がある?
  5. まとめ

AGA治療は保険が適用される?

AGAは健康に大きな支障をきたす病気ではないため、治療費用には保険が適用されません。診察料やお薬代などは全て10割の自己負担です。しかし、AGAと思って受診したけれども、円形脱毛症などの病気が見つかったときには、円形脱毛症に対する治療は保険が適用されます。

保険適用されず、自己負担額は大きくなりますが、AGAは進行する病気であるため、気になった時には早めに医療機関を受診しましょう。

AGA治療は保険適用にならない

AGA治療は公的医療保険の適用にならない自由診療治療です。

保険診療の場合、保険証を提示すれば医療費の自己負担は3割で、医療費は全国共通の基準が設定されているため、基本的には全国どこで治療を受けても同じ金額になります。

しかし、AGA治療や美容整形、ED治療(不妊症を除く)などは自由診療となり、全て自己負担となります。治療費や薬の値段もクリニックが自由に決めることができるため、同じ治療法や同じ薬でも価格が異なります。

理由:命に危険が及ぶ病気ではないため

AGA治療が保険適用にならない理由はAGA治療をしなくても、命に危険が及ばないと考えられているからでしょう。公的医療保険とは病気や怪我、入院など万が一の時に保証してくれる保険制度であり、税金も使われています。保険適用になるかならないかは慎重に判断されます。

AGA治療は医療費控除も対象外

1年間に高額な医療費がかかった時に、確定申告で医療費控除を受けた方もいるのではないでしょうか。医療費控除とは、その年の1月1日から12月31日までの間に生計を同じくする家族全員分の医療費が10万円を超えた場合、10万円を超えた金額を所得税を計算する金額から控除するという制度です。

AGA治療は全額自己負担であるため、1年間で10万円以上の治療費がかかる可能性が高いでしょう。しかし、AGA治療費は所得税法上の医療費に該当せず、医療費控除の対象にもなりません。

AGAの治療費は?

AGAの治療費は医療機関によって異なります。診察料・検査料、薬代などがかかり、総額月額約15,000〜30,000円が相場で、年間約180,000〜360,000円の自己負担が発生するでしょう。処方箋が発行され、薬局で薬をもらう場合には、医療機関で処方箋発行料、薬局でも調剤料などがかかる場合もあります。

ここでは、治療費の内訳について解説していきます。

初診料・再診料

保険診療を受ける時と同様に初診料や再診料がかかります。自由診療ですので、初診料や再診料は医療機関が自由に設定することができます。クリニックによっては初回無料でカウンセリングを行っているところもあります。

初診料は0〜5,000円、再診料は1,000〜3,000円が相場です。

検査料

初診時に血液検査などの検査が行われる時には検査料がかかります。AGAは遺伝性が高い病気であるため、遺伝子検査も同時に実施している施設もあります。

検査の有無や頻度はクリニックによっても違いますが、初診時のみや半年〜1年毎に治療経過を確認するために検査を行っているクリニックが多いようです。検査費用は検査項目によって異なるため、受診予定の医療機関へご確認ください。

薬代

AGA治療では髪の毛を維持するための薬と発毛を促進する薬が使用され、薬代がかかります。薬代は薬の種類によって違います。ここでは、厚生労働省に認可されている男性型脱毛症(AGA)治療薬の一般的な薬代をご紹介しますのでご参考ください。

プロペシア(フィナステリド)

医師の処方箋が必要な処方箋医薬品です。0.2mgと1mgの規格があり、成分量が多い1mgの方が高くなります。先発医薬品のプロペシアだけでなく、ジェネリック医薬品も厚生労働省で認可され発売されており、ジャネリック医薬品を選択すると薬代が安くなります。月額約3,000〜8,000円が相場です。

ザガーロ(デュタステリド)

プロペシアと同様に医師の処方箋が必要な処方箋医薬品です。0.1mgと0.5mgの規格があります。ザガーロもプロペシアと同じくジェネリック医薬品が発売されており、1カ月で約6,000〜12,000円が相場です。

ミノキシジル※内服薬と外用薬がある

ミノキシジルには飲み薬(内服薬)と塗り薬(外用薬)の2種類があります。外用薬は第1類医薬品として厚生労働省の認可を受けていますが、内服薬は認可されていません。ミノキシジルの外用薬を薬局で購入する時は薬剤師による適正使用の確認が必要です。月額7,000〜10,000円が相場となります。

ミノキシジルは国内で認可されている外用薬を選択しましょう。

その他の費用

AGAは遺伝的要因もありますが、頭皮環境が原因で起こる場合もあります。頭皮環境を整えるために、クリニックによってはオリジナルの育毛シャンプーやサプリメントなどの購入を勧めることもあるでしょう。

また、公共交通機関や自家用車を使って医療機関を受診する方は交通費もかかります。

治療費を安く抑える方法を紹介!

AGA治療にかかる費用を安く抑える方法を3つご紹介します。

  1. なるべく早く治療を開始する
  2. ジェネリック医品を使う
  3. オンライン診療を利用する

これらの方法を利用すると、約3~5割安くなる可能性があります。治療費を安く抑えたい方は取り入れてみてください。

①なるべく早く治療を開始する

治療を早期に開始すると手術などの高額な治療ではなく、比較的手ごろな費用で行うことができる治療法を選択できます。AGAかもしれないと不安を感じた場合は、早めに医療機関を受診し、治療を開始しましょう。

②ジェネリック医品を使う

AGA治療薬には先発医薬品とジェネリック医薬品があります。ジェネリック医薬品とは国が先発品と効能、効果が同様であると認めた薬です。先発医薬品の特許が切れたあとに同じ成分を使って薬を製造しているため、開発費用が抑えられる分、安い値段で手に入れることができます。

国もジェネリック医薬品の使用を推進しており、ジェネリック医薬品でも先発医薬品と同等の効果が期待できます。

先発医薬品とジェネリック医薬品の有効成分は同じですが、添加剤が異なるため、ジェネリック医薬品の添加剤が体に合わないと服用できないこともあるでしょう。逆に先発医薬品の添加剤が合わない方もいらっしゃいます。

③オンライン診療を利用する

オンライン診療を利用すると、クリニックまでの交通費がかかりません。また、クリニック側も患者さんの待合スペースを広くとる必要がないため、維持費を低く抑えることができます。一般的にAGA治療費は外来診療より、オンライン診療の方が安い傾向にあります。治療費を安く抑えるにはオンライン診療の利用がおすすめです。

初回からオンライン診療は不安だと思う方は、初回だけ外来診療を受けて、2回目以降オンライン診療を利用する方法もご検討ください。

ジェネリックの治療薬は効果がある?

ジェネリック医薬品に効果があるのか不安に感じる方もいるのではないでしょうか。ジェネリック医薬品は先発医薬品と効果が同等であると厚生労働省が認可した医薬品ですので、効果が確認されています。

見た目や色、形が異なりますが、両者ともに有効成分は同じです。一般的にジェネリック医薬品は先発医薬品の見た目や飲みやすさなどで改善点がある場合、改善点を改良し発売します。そのため、ジェネリック医薬品の方が飲みやすくなっていることも多いです。

まとめ

AGA治療には保険が適用されないため、治療費が高額になります。さらに医療費控除も対象外です。

AGAは進行性の病気であるため、治療費が高いからといってAGA治療を先延ばしにすると、治療をしたいと思った時には治療費が高額になる可能性もあります。早期治療、ジェネリック医薬品の選択、オンライン診療を利用すると治療費を安く抑えることができます。

AGAかもと不安になったら、早めに医療機関を受診し、治療を開始しましょう。