AGAの初期症状は？特徴や他の脱毛原因を紹介！

「AGAってどんな症状が出てくるの？」「早めに治療した方がいい？」と気になる方が多いと思います。AGAは成人男性に起こり、年齢とともに症状に悩む方は増加傾向です。進行性のため、早めに治療しないと脱毛が進んでいってしまい、悩みは深刻になっていきます。そのため、出来るだけ早めに対処する方がおすすめです。

今回は、AGAの初期症状を確認して、どのように進行していくのか、どんな治療方法があるのか、さらにAGA以外の他の脱毛症についても詳しく紹介していきます。

そもそもAGAとは？

AGAは、成人男性が発症する脱毛症のことです。近年の研究で、男性ホルモンの1種であるジヒドロテストステロンの影響で、髪が成長する周期が短くなり、細くて短い髪の毛しか出てこなくなってしまい、結果的に薄毛が進行してしまうことが分かりました。

ジヒドロテストステロンは、男性らしい体つきを作る時に必要な物質ですが、頭皮の毛母細胞には悪影響を及ぼしてしまいます。 

ジヒドロテストステロンの量は、多ければ多いほどAGAになりやすく、その量はほとんど遺伝に影響されることが明らかになりました。自分の父、祖父にAGAの方がいれば、自分もAGAになりやすいので注意が必要です。

AGAの初期症状とは？

AGAの初期症状も様々ありますが、大きく分けて毛質、毛量、髪の生え方、頭皮の痒みについて着目してみると分かりやすくなります。それぞれ確認してみましょう。

毛質

AGAになると、髪の毛が成長するサイクルが乱れてしまい、短くなってしまいます。

そのため、髪の毛が通常通りに成長できずにハリやコシがなくなります。

症状としては、髪の毛が細くなってきた、短い髪の毛が増えてきた、柔らかい毛や産毛が増えてきます。

毛量

AGAを発症している人は、通常の2〜3倍以上脱毛が増えることが分かっています。生えてくる毛よりも脱毛の量が増えるため、薄毛が気になってくるのです。

頭を押さえた時に以前よりも頭皮がよく触れる、朝起きた時に枕元に抜け落ちている毛が増えた、シャンプーをした時の脱毛の量が増えた等の症状が出てきます。

「そういえば以前より髪型がセットしづらくなった」と気づく方もいるようです。

しかし、脱毛の量は強いストレスを感じる時にも増えることがありますので、仕事やプライベートでストレスを感じることがなかったかよく振り返ってみましょう。

髪の生え方

AGAを発症していると、頭頂部や前頭部の髪の毛から次第に薄くなっていきます。

左右のおでこの生え際、頭頂部の地肌が見えるようになってきた、全体的に髪の毛が薄くなってきた等の症状が出てきたら、注意しましょう。

特に、おでこの生え際は前髪をおろしている髪型だとすぐに気づかなくて、気付いた時には AGAがすでに進行していることもあります。 日頃から鏡を見ながらチェックしてみましょう。

かゆみ

AGAの原因物質であるジヒドロテストステロンは、頭皮の細胞に作用して皮脂の分泌量を増やします。そのため、脂漏性皮膚炎になりやすくなります。

脂漏性皮膚炎になると頭皮がべたつき、赤みやかゆみが起こります。

かゆみの症状だけではAGAとすぐに断定することはできませんが、頭皮の環境が悪くなると抜け毛が起こりやすくなるので、日頃から頭皮の環境を良好に保つように気を配りましょう。

AGAの特徴と進行パターン

このように、AGAには様々な初期症状があることがわかりました。それでは、AGAの主な特徴やどのようにAGAが進行していくのか、詳しく説明していきます。

AGAは進行性

まず、AGAは進行性の病気です。自然に治っていくことはありません。症状が出始めてから、治療をしないで放置しておくと、どんどん脱毛が進んでいって髪の毛が薄くなってしまいます。長期間、髪の毛が生えていない頭皮からは発毛することは難しいので、早めにケアを開始することで、症状を改善する効果が高く、治療費が比較的安く抑えることができます。

AGAの進行パターン

AGA の進行パターンには3つの特徴があります。

生え際から進行していくパターンと頭頂部から進行していくパターン、あと生え際と頭頂部の両方から進行していくパターンがあります。

頭頂部や生え際は髪型によっては気づきにくいことがあります。

定期的に鏡でチェックしてみたり、周りの人に確認してもらうと早く気づくことができるでしょう。

AGA•薄毛の初期症状が現れたときの対処法

それでは、AGAや薄毛の初期症状が現れたときにはどうしたらいいのでしょうか。

まずは専門のクリニックを受診したり、生活習慣を見直したりすることが大切です。対処法を詳しく見ていきましょう。

専門のクリニックを受診する

AGAや薄毛の初期症状が出てきたら、皮膚科かAGA専門のクリニックを受診しましょう。

AGAは遺伝の影響を大きく受けますし、年齢とともに症状はどんどん進行していきます。そのため、AGAを発症すると「もう仕方ない」とあきらめてしまう方も多くいます。

しかし、AGAのメカニズムはすでにはっきりと分かっているので、早めに対策することで脱毛の悩みが深刻にならずに、日常を快適に過ごすことができるようになります。

生活習慣を改善する

AGAは遺伝の要素が強い疾患だと言われていますが、生活習慣が乱れが影響して脱毛が進むことがあります。

過度な減量や偏った食生活を続けていると、髪に十分な栄養が行き渡らなくなり、髪が成長しにくくなります。バランスの良い食生活を心がけ、タンパク質や細胞の生成に欠かせない亜鉛を意識して摂るようにしましょう

また、過度な喫煙やアルコールの摂取は頭皮の血流も悪くしてしまいますので、控えたほうがいいでしょう。

不規則な睡眠、睡眠不足、過度なストレスは自律神経のバランスを崩し、髪が生え変わる周期を乱してしまいます。成長ホルモンが分泌される時間帯の22時〜2時までの間に就寝し、睡眠時間は7〜8時間は確保しましょう。

シャンプーを見直す

シャンプーはあまりこだわりがなく、何となく使っている方も多いのではないでしょうか。

汗や皮脂、フケを放置しておくと、雑菌が繁殖して頭皮に炎症が起きてしまい髪の成長を妨げてしまいます。また、頭皮のトラブルを抱えてしまうと、脱毛の原因になってしまいます。

最近では、AGA対策ができるシャンプーが販売されていて、頭皮を清潔に保つ成分や、脂漏性湿疹を予防できる成分等がしっかりと含まれています。また、頭皮の血流をよくする成分も含まれるので、残っている髪の毛に栄養が行きわたり、髪にハリやコシが出て、髪が濃く見えるようになります。

AGA対策ができるシャンプーを探してみて、自分に合うものを見つけてみましょう。

AGA以外の脱毛•薄毛の原因は？

AGA以外にも、脱毛・薄毛になることはあります。症状を知っておくことで、脱毛の原因を早く知り、対策を取ることができます。

ここでは、AGA以外の脱毛症を詳しく説明していきます。

円形脱毛症

円形脱毛症は、髪の毛を作る細胞がある毛包が自分のリンパ球に攻撃されて、髪が抜け落ちてしまう症状です。はっきりとは分かっていませんが、遺伝やストレスが原因で起きる自己免疫疾患と言われています。

脱毛した部分が、円形や楕円形になるのが特徴で、進行してしまうと全ての頭髪が抜け落ち、さらに全身の体毛まで抜け落ちることがあるので、大きな悩みとなってしまい日常生活に支障が出てしまいます。頭皮に痒みや痛みなどの症状はありません。脱毛箇所が1ヵ所の場合は8割の方が自然に治ります。

脱毛部分が複数あり、再発を繰り返す場合は治療が必要になります。

治療法としては、ステロイド外用液や塩化カルプロニウム液の塗布、セファランチン、抗ヒスタミン薬を服用します。重症の場合はステロイドを患部に注射したり、ステロイドを大量に3日間点滴することもあります。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は皮脂が過剰分泌して頭皮に炎症が起こって脱毛してしまう状態のことを言います。 新生児の場合だと症状は一過性で自然と治ることがほとんどですが、大人の場合は症状を繰り返すことがあります。

症状は、頭皮に炎症が発生し、湿疹や痒み痛み、フケが出てきます。皮脂分泌が盛んな生え際や頭皮に脱毛が起こりやすく左右対象になりやすいのが特徴です。

原因ははっきりとわかっていませんが、常在菌のマラセチア菌が過剰になり頭皮の炎症が起こること、また食生活や遺伝、ストレス、ホルモンバランスの変化などが関わっていると言われています。

治療法は、外用薬のステロイドや抗真菌薬を塗布して経過を見ていきます。頭皮を清潔に保ち、抗真菌薬が配合されたシャンプーを使うこともおすすめです。

神経性脱毛症

神経性脱毛症は、ストレスが引き金になって起こる脱毛症です。過度なストレスが重なると、自律神経が乱れて血流が悪くなり、髪に栄養が十分に行き渡らなくなります。また、ホルモンバランスが乱れて、男性ホルモンの影響で毛穴の皮脂が過剰になり、炎症を起こし髪の成長を妨げます。

さらに、ストレスの影響で亜鉛が不足してしまい、髪に必要なケラチン等のタンパク質の合成が十分にできなくなり、髪が成長できずに脱毛することもあるので注意が必要です。

症状は、抜け毛が張りがなく、毛根のふくらみが小さく、毛根が黒っぽくなります。

治療は、まずストレス発散、睡眠を取る、バランスのいい食生活等、日常生活を見直すことから始まります。

まとめ

AGAは多くの男性が悩みを抱えている脱毛症で、初期症状や特徴、進行パターンを知っておくことで、すぐに対処できるようになります。日ごろから、毛質、毛量、髪の生え方等を自分でチェックしましょう。

また、AGA以外の脱毛症について知っておくことで、脱毛症の特定がしやすくなります。

「もしかしてAGAかもしれない」と思ったら、AGA専門のクリニックを受診して、早めに治療を開始することで高い効果が期待できます。脱毛症で悩んでいる方は、クリニックに相談してみましょう。